通夜・告別式・葬儀の手配

葬儀の手配・日程について

葬儀社の手配

 葬儀の日程は通常、故人がお亡くなりになり、葬儀社を手配した後に決定します。葬儀社については、事前に時間があれば検討して比較することができますが、突然亡くなってしまったり、病院からご遺体を搬送する必要があったりと、時間の余裕なく決定せざるを得ないことも多く、当てがない場合は病院から紹介されるケースも多いようです。

 喪主を務める場合、喪主の方は通夜と葬儀・告別式のスケジュールの調整にくわえて、や式の内容の打合せをして決定していきます。通常、配偶者や息子など、親族などが務めますが、精神的に負担や時間的余裕のないなかで葬儀の内容やスケジュールを決定しなければならず、負担が大きいため葬儀社が主導で段取りを決めていくことが多いです。

 一般的な葬儀の日程は、故人が亡くなられた翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式を行います。亡くなった日を1日目とすると、通夜が2日目、葬儀・告別式が3日目です。ただ、決まりはありませんのでこのようなスケジュールで動かなければならないというわけではありませんが、ご遺体のことを考慮すると早いに越したことはありません。

 なお、時間的な余裕がない中で様々な事を決定しなければなりませんので、可能であれば事前に葬儀社を調べておくのが望ましいといえます。通常、病院の霊安室にはご遺体は数時間程度しか置いておけないため、葬儀社の手配が必要となります。事前に希望の葬儀社を決めてあれば、ご遺族の希望に合った葬儀社を選択できるでしょう。

葬儀の日程の決め方

 上記のように葬儀の日程についてはなるべく早くが望ましいですが、必ずしもスムーズに日程を組めるとは限らず、日程をずらさなければならないこともよくあります。その理由としては以下の理由があります。

  1. 火葬場の空き状況
  2. 菩提寺・僧侶のスケジュール調整
  3. 遺族・参列者の予定
  4. 六曜の「友引」の考慮

 1.火葬場については近年ニュースでも騒がれているように高齢化社会に伴って需要が増加しています。そのため特に都市部では需要に対して火葬場が足りておらず希望のスケジュールで予約が取りにくいといわれています。まずは火葬場のスケジュールをおさえておく必要があります。一般的には葬儀社が予約手配を行ってくれますので、火葬場を抑えたうえでのスケジュール調整となります。

 2.菩提寺(檀家寺など)・僧侶のスケジュール調整については、基本的には菩提寺があればそこで葬儀の依頼をすることになると思いますが、寺社や僧侶にも都合があります。必ずしも自身の希望のスケジュール調整が出来るとは限りませんのでその場合は調整が必要となります。どうしても都合が合わない場合は同じ宗派の僧侶を紹介してもらうといった場合もあります。

 3.遺族・参列者の予定については火葬場と僧侶の状況とあわせて、日程を考慮しましょう。ただ、会社勤めであっても忌引きなど融通がききますので、どうしても調整が必要な場合に検討しましょう。

 4.「友引」については「友を引く」という連想から「友引」の日に葬儀を避ける風習があります。それを考慮して「友引」を定休日としている火葬場もあります。自身は気にしていなくとも親族や関係者が気にしていることもありますので、事前に確認をしておきましょう。避ける場合は葬儀・告別式の日と重なることが内容にスケジュールの調整が必要になるでしょう。

 以上を考慮しつつ、葬儀社と葬儀のスケジュール調整を行っていきましょう。

通夜

 一般的な葬儀であれば、葬儀は通夜と葬儀・告別式に分かれ、通夜は葬儀の前日に故人と最期の夜を過ごす儀式となります。参列者への連絡をして参列の呼びかけを行った上で、当日は仏式であれば僧侶の入場、読経、焼香を行い、最後に喪主が挨拶をして閉式します。

 通夜の閉式後は通常、「通夜振る舞い」といって参列の弔問客や手助けしてもらった方等にに食事を振る舞いもてなします。弔問客へ感謝や、故人を偲ぶこと場となります。

葬儀・告別式

 葬儀・告別式は故人と最後の別れの儀式となります。参列者に集まって頂き、依頼をした僧侶に読経等を行ってもらいます。その後、会葬者による弔辞・弔電の読み上げがあり、それが終わると再び読経がはじまり、遺族、親族、参列者の順に焼香をしていきます。最後に司会者が閉会の辞を述べ、葬儀・告別式は閉式となります。

 その後、出棺、火葬、収骨と続き、火葬の立ち合いをする参列者は一緒に移動して火葬場へ向かいます。火葬場では「納めの儀」で読経、焼香、合掌を行い故人を火葬した後、最後に遺骨を箸で拾い、骨壺に納める収骨を行います。

 その後の流れについては初七日法要を行うタイミングによって変わっていきます。一般的には故人がお亡くなりになってから7日後に行いますが、家族や親族のスケジュールに都合もあるため、葬儀と同じ日に「繰り上げ初七日」として初七日法要を行うケースが増えています。

 以降の流れについては、初七日法要の記事でまとめていきますので、合わせてご確認ください。

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