相続放棄の手続きと期限|横浜家庭裁判所・川崎支部への申述先と必要書類

相続放棄は、故人の財産も借金も一切引き継がない手続きで、自分のために相続が始まったことを知った時から3か月以内に、故人の最後の住所地を担当する家庭裁判所へ申述します。横浜市にお住まいだった方なら横浜家庭裁判所(本庁)、川崎市なら横浜家庭裁判所 川崎支部、町田市なら東京家庭裁判所 立川支部が申述先です。費用は申述する人1人につき収入印紙800円と、連絡用の郵便切手です。

このページでは、相続放棄・限定承認・単純承認の違い、地域ごとの申述先、手続きの流れと必要書類、注意点を、横浜市青葉区の行政書士がまとめました。

相続放棄のご相談は初回無料です(60〜90分)

放棄するかどうかを判断するための財産の調査や戸籍の収集から、その後の一連の相続手続きまでご相談いただけます。申述書の作成は提携の司法書士、相続税の申告は税理士と連携してサポートしています。

受付:平日9:00〜19:00。夜間・土日祝のご相談は、LINEのチャット・メール・お電話でご相談ください。

この記事のポイント

  • 期限は「自分のために相続が始まったことを知ったとき」から3か月以内(熟慮期間)
  • 申述先は、故人の最後の住所地を担当する家庭裁判所
  • 費用は収入印紙800円(1人につき)+連絡用の郵便切手(額は裁判所ごとに異なる)
  • 預金を使う・不動産を売るなど、財産を処分すると相続放棄ができなくなることがある
  • 3か月で判断できないときは、家庭裁判所に期間の伸長を申し立てられる

相続放棄・限定承認・単純承認の違い

相続が始まると、相続人は次の3つのうちどれかを選びます。相続放棄と限定承認は家庭裁判所への申述が必要で、何もしないまま3か月が過ぎると単純承認したものとみなされます。

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方法引き継ぐもの手続き向いているケース
単純承認プラスの財産もマイナスの財産もすべて不要(3か月が過ぎると自動的に)借金がない、または財産の方が明らかに多い
相続放棄何も引き継がない(初めから相続人でなかったことになる)各相続人が1人ずつ家庭裁判所へ申述借金の方が明らかに多い、相続に関わりたくない
限定承認プラスの財産の範囲内でだけ借金を引き継ぐ相続人全員が共同で家庭裁判所へ申述借金の額がわからない、残したい財産(自宅など)がある

相続放棄の申述先(お住まいだった地域別)

申述先は、相続放棄をする人の住所ではなく、故人の最後の住所地で決まります。最後の住所地は、住民票の除票または戸籍の附票で確認できます。

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故人の最後の住所地申述先の家庭裁判所所在地
横浜市(青葉区・緑区・都筑区など18区すべて)、鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、大和市、海老名市、綾瀬市、寒川町横浜家庭裁判所(本庁)横浜市中区寿町1-2
川崎市(7区すべて)横浜家庭裁判所 川崎支部川崎市川崎区富士見1-1-3
相模原市、座間市横浜家庭裁判所 相模原支部相模原市中央区富士見6-10-1
町田市東京家庭裁判所 立川支部東京都立川市緑町10-4

横浜市内の各区の窓口(区役所・法務局・税務署など)は「横浜市で亡くなった後の相続手続き」、川崎市は「川崎市で亡くなった後の相続手続き」にまとめています。

相続放棄の手続きの流れと期限

  1. 財産を調べる:預貯金・不動産などのプラスの財産と、借入金・未払金などのマイナスの財産を確認します
  2. 戸籍などを集める:故人の住民票の除票(または戸籍の附票)、申述する人の戸籍謄本など(下の「必要書類」)
  3. 申述書を家庭裁判所に提出する:申述先の家庭裁判所に、窓口持参または郵送で提出します
  4. 裁判所からの照会に答える:裁判所から、放棄の意思などを確かめる照会書が届くことがあります
  5. 受理の通知を受け取る:受理されると通知書が届きます。債権者などに示すため、受理証明書を別に申請することもできます

3か月以内に財産を調べても判断がつかない場合は、期限内に家庭裁判所へ「相続の承認又は放棄の期間の伸長」を申し立てることで、期間を延ばしてもらえることがあります。

必要書類と費用

すべての人に共通

  • 相続放棄の申述書
  • 故人の住民票の除票(または戸籍の附票)
  • 申述する人の戸籍謄本
  • 収入印紙800円(申述する人1人につき)
  • 連絡用の郵便切手(額は申述先の裁判所に確認)

故人との関係ごとに追加で必要なもの

申述する人追加の戸籍
配偶者故人の死亡の記載がある戸籍(除籍・改製原戸籍)謄本
子・孫(代襲相続人)故人の死亡の記載がある戸籍謄本。孫の場合は、親(被代襲者)の死亡の記載がある戸籍謄本も
父母・祖父母故人の出生から死亡までのすべての戸籍謄本、亡くなっている子(とその代襲者)の出生から死亡までの戸籍謄本など
兄弟姉妹・甥姪父母・祖父母の場合と同じ戸籍に加え、甥姪の場合は親(被代襲者)の死亡の記載がある戸籍謄本

先に相続放棄した人がすでに提出している書類は、重ねて出す必要はありません。戸籍の代わりに「法定相続情報一覧図の写し」を使える場合もあるため、申述先の家庭裁判所に確認してください。

相続放棄ができなくなる行為に注意

相続放棄を考えているあいだに相続財産を処分すると、単純承認したものとみなされ、相続放棄が認められなくなることがあります。

  • 故人の預貯金を引き出して生活費などに使う
  • 不動産や自動車を売る、名義を変える
  • 故人の財産で借金を返す
  • 「借金は相続しない」と相続人同士で話し合っただけで、家庭裁判所に申述しない(これは相続放棄になりません)

相続放棄をしたあとの影響

相続放棄をした人は、初めから相続人ではなかったものとして扱われます。放棄した人の子(故人の孫)が代わりに相続することはありません。その代わり、同じ順位の他の相続人の取り分が増えたり、次の順位の相続人(父母や兄弟姉妹)に相続権が移ったりします。借金がある場合は、次に相続人になる親族へ早めに知らせておくことが大切です。

限定承認を選ぶ場合

限定承認は、相続人全員が共同で、3か月以内に家庭裁判所へ申述します。一人でも反対する相続人がいるとできません。申述の際には、財産目録(プラスとマイナスの財産の一覧)も必要です。受理されたあとは、官報で債権者に請求の申出を促す公告を行い、財産の範囲で清算するなど、相続放棄よりも手続きが複雑になります。

相続放棄をするか迷ったら、まずご相談ください

放棄するかどうかを判断するための財産の調査や戸籍の収集から、その後の一連の相続手続きまでご相談いただけます。申述書の作成は提携の司法書士、相続税の申告は税理士と連携してサポートしています。

受付:平日9:00〜19:00。夜間・土日祝のご相談は、LINEのチャット・メール・お電話でご相談ください。

よくある質問

Q. 3か月はいつから数えますか?

A. 「自分のために相続が始まったことを知ったとき」からです。多くの場合は亡くなったことを知った日ですが、先の順位の相続人が全員放棄して自分が相続人になった場合は、そのことを知った日から数えます。

Q. 家庭裁判所に行かずに、郵送で申述できますか?

A. できます。申述書と必要書類、収入印紙、郵便切手をそろえて、申述先の家庭裁判所に郵送します。

Q. 借金があるかどうか分かりません。

A. まず財産の調査をします。信用情報機関への開示請求や、郵便物・通帳の確認で借入れがわかることがあります。3か月で調べきれないときは、期間の伸長の申立てを検討します。

Q. 相続放棄をしても、生命保険金は受け取れますか?

A. 受取人が指定されている死亡保険金は、一般に受取人自身の財産とされ、相続放棄をしても受け取れます。ただし、税金の扱いなどは個別に異なるため、税理士にご確認ください。

Q. 相続放棄の申述書の作成も頼めますか?

A. 家庭裁判所に提出する申述書の作成・提出の代理は、司法書士・弁護士の業務です。弊所では、放棄するかどうかを判断するための財産の調査や戸籍の収集から、その後の一連の相続手続きまでご相談いただけます。家庭裁判所への申述書の作成は提携の司法書士をご案内し、相続税の申告は税理士と連携してサポートしています。

当センターでお手伝いできること

横浜青葉相続遺言相談センター(櫻井高貴行政書士事務所)では、相続放棄を判断するための財産調査や戸籍の収集、相続関係説明図の作成から、放棄しない方の名義変更に至るまで、一連の相続手続きについてご相談いただけます。申述書の作成は提携の司法書士、税金のご相談は提携の税理士と連携します。

  • 青葉区の方:青葉台駅西口から徒歩3分の事務所へのご来所、またはご自宅への訪問
  • 横浜市・川崎市・町田市の方:ご来所、提携の貸し会議室、ご自宅への訪問、オンライン
  • その他の地域の方:提携の貸し会議室、ご自宅への訪問、オンライン

相続放棄は期限が短い手続きです。初回のご相談は無料(60〜90分)です。お電話(045-900-6185、平日9:00〜19:00)または無料相談・お問い合わせからご予約ください。

出典:裁判所「相続の放棄の申述」、横浜家庭裁判所「相続放棄・限定承認の申述の有無の照会」、裁判所「東京都内の管轄区域表」

最終更新:2026年11月 監修:行政書士・1級FP・宅建士 櫻井高貴(横浜青葉相続遺言相談センター)

相続放棄と、その後の相続手続きのご相談は初回無料です

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